目次
「分かりやすさ」と「集客」と「売れる」を同時に叶えるサイト構造
- 効率的に売れるホームページを作っていきたい!
- 商品・サービスのコンセプトの変更にも柔軟に対応できるホームページを作りたい!
という方向けに、現在弊社が行なっている「ハイブリット型サイト構造」によるホームページ構築手法についてお伝えします。
「ハイブリット型サイト構造」によるホームページ構築手法は、弊社では、主に100万円以上の報酬金額でプロモーションのお仕事を受けた場合に使っています。
もちろん、自社サイトの展開にも使えるので、参考にしてみてください。
ハイブリット型サイト構造とは!
まず最初に、「ハイブリット型サイト構造」について、説明します。
ハイブリットとは、「混成」、「混合」といった意味の言葉です。
そうなると、「ハイブリット型サイト構造」とは、「何と何が混成・混合されたサイト構造なのか?」という疑問が生じます。
結論から言いますと、「基本的な情報掲載サイト」と「販売を意識したキャンペーンサイト」を混成・混合させたサイト構造のことです。
図:ハイブリット型サイト構造における「基本サイト」と「キャンペーンサイト」
別の言い方だと、「ユーザーの利便性を重視したサイト」と「企業側の意図(販売)を重視したサイト」を別々に用意して、効果的に組み合わせたサイト構造とも言えます。
図:ハイブリット型サイト構造における「基本サイト」と「キャンペーンサイト」
では、もう少し詳しく見て行きましょう。
基本サイト
基本的な情報掲載サイト(基本情報サイト・基本サイトと呼んでいます。)とは、会社や商品・サービスに関する情報について、ユーザーに分かりやすくまとめたホームページの事です。
一般的な会社ホームページだと思って頂ければ結構です。
ただし、単なる会社ホームページと違うのは、出来る限り「会社や商品・サービス」に関するあらゆる情報を整理して掲載するという設計思想です。
「このホームページを見れば、この会社(商品・サービス)について全てわかる」状態を目指します。
会社のデータベースサイトとも言えます。
クライアントと話していると、会話の中でふっと出てくる言葉やフレーズの中に「あ、なんでその事をホームページに書いてないんですか?」、「あ、そのメッセージや情報を載せていれば、コンバージョン上がりますよ!」というケースが良くあります。
その場では、使い道が見えなかったとしても、将来的に活用できるケースも出てくる可能性があるので、ゴミ箱に捨ててしまうのではなく、とりあえずホームページに載せておくというスタンスです。
基本サイトは、ユーザーのアクセシビリティ重視
基本サイトは、「情報の豊富さ」と「分かりやすさ」を重視します。
情報アーキテクチャ(Information Architecture)という言葉を知っている方であれば、情報アーキティクチャの概念とお考え頂ければと思います。
「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」のが目的です。
- 「あのサイトのツイッターアカウントってなんだっけ?」
- 「あの商品の仕様を知りたいな!」
- 「あのサービスの詳しい価格体系を確認したいな!」
というユーザーのニーズを叶える事を重要視します。
できるだけ、ユーザービリティや情報検索性が高いサイトにすることが重要です。
わかりやすく、整理・ディスプレイされた小売店のようなホームページを目指します。
図:整理・ディスプレイされた小売店のようなサイトを目指す。
たしかに、分かりやすく整理されたサイトであれば、購入意欲の有るユーザーには、非常に便利ですし、コンバージョン率も上がります。
しかし、分かりやすく、整理されたサイトで購入するユーザーは、あくまでも「もともと買う意思をもっているユーザー」でしかありません。
最初から興味を持っている人であれば、商品を販売するのに基本サイトだけで十分ですが、「何を購入すればよいかわからない」、「興味はあるけど、まだ購入を決めていない」といった購入を迷っていたり、商品の有効性に気付いていない人には不十分です。
購入を決めていないユーザーには、ユーザーが購入する理由・必要性、他の商品には無いメリット、などを説明する必要があります。
- なぜ、この商品が自分に必要なのか?
- どういった特長をもっているのか
- どのように効果的なのか?
- どのような利用方法があるのか?
といったお客さんの状況に合わせて、説明やプレゼンテーションを行う必要があります。
そのうえで、お客さんは必要性に気づき、納得して商品を購入します。
そこで、登場するのがキャンペーンサイトです。
キャンペーンサイト
「ハイブリット型サイト構造」でいう、キャンペーンサイトとは、特定の目的に特化した(販売を意識した)サイト(またはページ)です。
図:キャンペーンサイトは、ターゲットユーザに特化した販売サイト
キャンペーンサイトの目的
キャンペーンサイトの最終的な目的は、ユーザーに行動をとってもらうことです。
もっと具体的にいいますと、資料請求や商品購入、問い合わせ、メルマガ登録など、ユーザーに取ってもらいたいアクションをとってもらうことです。
キャンペーンページの一般的な形としては、販売ページ、販売サイト、資料請求ページ、などですね。
前述の情報アーキティクチャを重視した「基本サイト」は、ユーザーを「説得」することには、適していません。
説得するには、ユーザーの心理状況に応じたセールスストーリーを用意することが重要なので、情報の見つけやすさを犠牲にする可能性があります。
そこで、基本サイトとは別に、特定のユーザーの説得に特化したキャンペーンサイトを用意するわけです。
基本サイトが、整理・ディスプレイされた小売店であれば、キャンペーンサイトは、お客さんに商品を提案・販売する販売員といったところでしょうか?
図:アドバイスや説明が必要なお客もいる。
ユーザー毎に抱えている問題や関心は異なりますので、キャンペーンサイトは、時間と予算が許す限り、無数に作ることが出来ます。
キャンペーンサイトは、成約率アップだけでなく、集客にも活用できる
キャンペーンサイトは、特定のユーザー向けの販売を意識したサイト(または、ページ)なので、成約率が上がることは容易に理解できるかと思います。
ただ、キャンペーンサイトには、成約率アップ以外にも活用法があります。
キャンペーンサイトを集客にもつかう。
もういちど、以下の図を見て下さい。
図:キーワードをもとにキャンペーンサイトを展開する。
ここで、注目してもらいたのは、「キーワード」を意識したキャンペーンサイト(図では、「育児 ◯◯」というキーワードで検索するユーザー向けのサイトと表示している部分)です。
キャンペーンサイトは、ユーザーの属性に応じたものだけではなく、ユーザーが検索しそうなキーワードを元に作成することが出来ます。
例えば、「育児 相談 東京」というキーワードであれば、「東京限定!育児コンサルタントによる無料相談会」という切り口でのキャンペーンサイトを作ることが出来ます。
PPCだけでなく、SEOも施すことで、「育児 相談 東京」というキーワードから集客することが出来ます。
もちろん、集客だけでなく、ターゲッティングしてあるページなので、成約率も高いページと言えます。
(基本サイトを充実させることで、ページ数やキーワードが豊富になるので、ただしく、SEOを施せば、集客につながります。キャンペーンサイトも集客に使うことで、さらなる発展をねらうことができます。)
「ハイブリット型サイト構造」は、個人・中小企業の売れるホームページを効率的に作れる
ここまでで、「ハイブリット型サイト構造」についてご説明してきました。
実は、大手企業のサイトなどをみれば、こういったサイト構造で展開しているケースはよく見受けられます。
ただし、個人・中小企業となると非常に少ないと言えます。
理由は、1)単純にそこまでしっかりホームページを作っていない。2)最初からサイト構造を設計してから制作するのは難しい。
といった事が挙げられるでしょう。
たしかに、最初から構造を設計して作るのは、大変ですからね。
しかし、当サイトでご紹介する「ハイブリット型サイト構造」によるホームページ構築手法は、非常に簡単です。
というのは、設計に時間をかけられない案件をこなすために考えたホームページ構築手法だからです。
次のハイブリッド型サイト構造でのホームページ構築手順解説の記事では、シンプルに作る「ハイブリット型サイト構造」の構築手順や展開方法、「ハイブリット型サイト構造」のメリットなどをお伝えします。
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