先日、2011年7月15日に日経ビジネス主催で行われた「デジタルマーケティング&マネジメントサミット2011」の要約レポートをご紹介します。
是非、マーケティング戦略に活用して頂ければと思います。
約400名が参加したセミナーでした。
講演者は、
- 日本コカコーラ会長の魚谷雅彦氏
- Googleアジア太平洋地域担当社長のダニエル・アレグレ氏
- さらにはfacebookの次ぎに来ると言われているフォースクエア(foursquare)携帯電話・企業提携部門 副社長 ホルガー・ルドルフ氏
など。
他にも様々なテーマの講演者が多数参加していました。
全てをご紹介するのは、予定しておりませんが、2つのプログラムの要約ビデオレポートをご紹介します。
コカ・コーラ伝説のマーケター
今回ご紹介するのは、基調講演でもあった日本コカ・コーラの会長である魚谷雅彦氏の講演です。
魚谷雅彦氏は、多くのヒット商品を手がけた伝説のマーケターで、「Mr.コカ・コーラ」と呼ばれている方です。
デジタルマーケティング、インターネットマーケティングのセミナーでしたので、「なぜコカ・コーラ?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、マーケティングの重要な考え方は、デジタルだろうがアナログだろうか変わりません。
マーケターである魚谷氏の話は非常に重要なヒントを与えてくれます。
講演の要点
ピーター・ドラッカーが著書で述べている
「企業の目的は顧客の創造である」
さらに続き、
企業の成果をもたらすものは、マーケティングとイノベーションであり、それ以外はコストである。
について言及する。
マーケティングとイノベーションとは以下のとおり。
- マーケティングは、顧客のニーズを探り、顧客が満足する価値を提供する活動
- イノベーションは、新しく顧客が満足する価値を作り出すこと。既存商品の新しい用途を見つけることも含まれる。
よって、企業としてやるべきことは、
利益の追求ではなく、顧客を生み出すことが企業の目的であり、マーケティングは、売り込むことではなく、価値を提供する事です。
ネットの業界でよく見られる、派手なキャッチコピーで初心者を煽って情報商材を販売する方法が本来のマーケティングから乖離していることも理解できるかと思います。
マーケティングのキーワードは、「顧客価値」を作り出すことです。
また、新しいマーケティングの枠組みとして4Pではなく、5Cというコンセプトを述べています。
- Customer Solution(カスタマー・ソリューション)
- Customer Cost(カスタマー・コスト)
- Customer Cummunication(コミュニケーション)
- Customer Convenience(コンビニエンス)
- Collaboration(コラボレーション)
販売の一部としてのマーケティングではなく、経営的、戦略的な位置づけのマーケティングという考え方を意識することが重要です。
私の方で要約した説明ビデオはこちらから