前回の「4Pから5Cへ、新時代のマーケティング戦略!魚谷雅彦氏の講演要約レポート」でご紹介したデジタルマーケティング&マネジメントサミット2011の要約レポート第二弾です。
とりあえず、今回のサミットの内容の要約レポートとしてビデオを作るのは、今回で終わりにする予定です。
前回のマーケティングコンセプトの話よりも、WEB・ホームページに突っ込んだ講演です。
明日から使えるヒントがありますので、シェアしたいと思いレポートします。
複雑なアクセス解析をシンプルかつ成果重視に!
今回ご紹介する講演は、ビービット株式会社の遠藤直紀氏の「PDCAの成功事例に学ぶ!WEB戦略を成功に導くマネージメント手法」という内容の話です。
個人的にとても気に入った講演でした。
コトラー先生で有名なノースウェスタン大学ケロッグ校のデータマイニング・データベースマーケティング研究の権威エリック・アンダーソン教授からデータ解析のアプローチについて裏をとっている話だったので興味深かったです。
- 長年の研究を振り返ると、データから何かを読み取ろうとしても徒労に終わることが多かった。
- データ解析(Analytics)のみから有益な情報を入手することは稀である。
ということから、アンダーソン教授が提唱している仮説・実験型のデータに基づくマーケティングアプローチの実践手法を紹介してくれました。
仮説・実験型のマーケティング業務のメリットは、
- 簡単で誰にでもできる。経験を蓄積して個人の成長も可能
- シンプルなので、日常業務と平行してもPDCAが回る
講演の要点
- 継続的に成果を上げるには、「分析」型のアクセス解析業務を辞めて、「仮説・実験」型の業務に取り組まないといけない。
- 仮説・実験は、1:目標設定(ビジネスに貢献するゴールを設定する)2:ユーザ定義(出来れば、ペルソナではなく、実在する人物まで定義できれば)3:施策(「仮説」に基づいた施策を高い頻度で打ち続ける。小さな施策でもよいから週次とか日次のレベルで)4:検証(施策の結果だけをみる。細かいアクセスデータはあえて見ない。ビジネスに直結する数字だけをみる。)の順番で実践し、できるだけ高速にこのプロセスを回す。
私個人としては、ビービットさんのやり方を参考に、自分のやりやすい形に調整する事が重要だと思います。
そうでない場合は、ビービットさんのコンサルをうけて、そのままの手法を体得するのが早いでしょうね。
要約ビデオはこちらから
Image: Idea go / FreeDigitalPhotos.net