この記事はひとり勝ちニッチ編集部スタッフがお役立ち情報をまとめてお届けるするシリーズです。
是非、参考にして下さい。
ブログからの集客には、アクセスアップが必要です。
アクセスアップのためには検索結果ページの上位表示が必要になってきます。
そこで、いくつかのキーワードを組み合わせた複合キーワードで書いたコンテンツの方が検索結果に上位表示されやすくなる、ロングテールSEOの対策について調べてみました。
今回の記事では、今あるコンテンツにちょっとした工夫を加えることによってできる、ロングテールSEOのポイントに重点を置いて解説していきたいと思います。
目次
1:ロングテールSEOについて
1-1:「ロングテール」という言葉
ロングテールのSEO対策の前にまず、「ロングテール」という言葉について簡単にご説明します。
ネットが普及する以前、マーケティングの世界では「20%の人気商品が、全体の80%の売上を占める」法則が常識でした。つまり、他の80%の商品は20%の売り上げにしかならず、あまり重要視されていませんでした。
しかし、商品の在庫や管理にかかるコストが低いネットショップが普及した現在、「人気商品ではない80%の商品の総売り上げが、人気商品の売上を上回るのが可能である」という法則が生まれました。
これをロングテールと呼んでいます。
ロングテールの状態を表にしたときに、恐竜の長いしっぽのように見える部分であることからこの名前が付けられました。
1-2:ロングテールSEOとは
では、ロングテールのSEOとはどのようなものなのでしょうか?
1-2-1:クリック率と検索結果の関係
検索表示結果とクリック率については、大きな関連性があります。いくつかの会社が検索順位とクリック率について調査しています。
ブランド検索とそうでない検索、PCかタブレットかなどでも数字だけ見れば結果は違ってくるのですが、共通していえることは、表示結果の1位と2位ではクリック率が2倍、またはそれ以上の開きがあることが分かっています。6位~10位くらいになると、3%前後になってしまいますので、できれば1位表示、最低でも5位以内は狙いたいところです。
1-2-2:ライバルが少ない場所で1位を狙う
ロングテールの法則をネット上のアクセス数などに当てはめたものがロングテールSEOです。しかし、多くの人が検索するキーワードでは、競合サイトが多く上位表示は難しいのです。1位はもちろん、5位以内、1ページ以内に入るのも至難の業です。
そこで、「多くの人が検索する人気キーワードでのアクセス数よりも、検索数が少ないキーワードによるアクセス数の総数が多くなっているというデータ(アクセスの80%がロングテールキーワードである)」に基づいて、検索の際に検索数の多い人気のあるキーワードで1位表示を狙うのではなく、関連しているキーワードを組み込んだ複合キーワード(ロングテールキーワード)で1位表示を狙うこと、また、そのための対策のことをロングテールSEO対策と言います。
限定されたキーワードで対策をするロングテールSEOで、獲得できるユーザーは、コアなファンになりやすく、契約や購入に結び付きやすのも特徴の一つです。
1-3:キーワードの種類についは
ロングテールSEOについて知るには、まずロングテールキーワードについて知っておきます。
キーワードを分類する方法は、「検索ボリュームで分類」と「ユーザーの検索意図で分類」の2種類があります。今回の記事では、ボリュームによって分類します。
ボリュームによって分けると、キーワードは3種類に分類され、それぞれで対策するメリットとデメリットがあります。
1-3-1:ビッグキーワード
1-3-2:ミドルキーワード
1-3-3:スモールキーワード(ロングテールキーワード)
となります。
1-3-1:ビッグキーワード
一般的に検索数が多いキーワードのことです。
1-3-1-1:ビッグキーワードでSEO対策をするメリット
- 検索数が多いので、上位表示させることができれば、大きなアクセスアップにつながる。
- 継続的に上位に表示させられれば、コンスタントなコンバージョンが期待できる。
1-3-1-2:ビッグキーワードでSEO対策をするデメリット
- 対策をしてもすぐに効果が出ることが少なく、対策費用も掛かる場合が多い。
- 競合サイトも多く、上位は老舗の大手サイトが独占していることが多く、それを追い越すことがなかなか難しい。
- 順位が落ちると、全体の集客も落ちる。
1-3-2:ミドルキーワード
ビッグキーワードよりも絞り込めるので、コンバージョン率は高くなります。
ちょうどビッグキーワードとスモールキーワードの中間のワードです。
1-3-2-1:ミドルキーワードでSEO対策をするメリット
- ビッグキーワードに比べると検索ボリュームは少ないが、上位表示されればアクセスの大幅増加が期待でき、コンバージョンにもつながりやすい。
- 絞り込みがしやすいので、ビッグキーワードよりは効果が表れやすい。
1-3-2-2:ミドルキーワードでSEO対策をするデメリット
- 費用はかかるが、その割に効果が少ないことがある。
- ビッグキーワードと同様、順位が落ちると集客自体に影響する場合が多い。
1-3-3:スモールキーワード(ロングテールキーワード)
検索数の少ないキーワードです。
ロングテールキーワードをスモールキーワードとイコールとしている考えもありますし、スモールキーワードはロングテールキーワードの1つの種類である、という考えもあります。ここではロングテールキーワード=スモールキーワードとしてお話させていただきます。
1-3-3-1:スモールキーワード(ロングテールキーワード)でSEO対策をするメリット
- 検索数が少ないためちょっとの対策で上位表示されやすい。
- 検索の絞り込みがかなり範囲をせばめられるため、コンバージョン率がビッグやミドルに比べて高くなる。
- 上位表示されるまでの期間がや費用があまりかからない。
- ロングテールSEOは、今あるコンテンツを工夫して修正するだけでも効果が上がりやすい。
- 多くのロングテールキーワードで作成したページで結果を出せれば、検索エンジンのブログへの評価が上がり、ビッグキーワードやミドルキーワードでも上位表示される可能性が高くなる。
- 幅広い対策なので、1つの結果が下がっても全体の集客に影響しない場合が多くあり、リスクの分散ができる。
- ページ数を確保するので、安定的なアクセスアップが望める。
1-3-3-2:スモールキーワード(ロングテールキーワード)でSEO対策をするデメリット
- キーワードの絞り込みが必要。
- 全体の検索数が少ないため、一気にアクセスアップできることは無い。
2:ロングテールSEOを対策するときの絶対に外せないポイント3つ
ロングテールSEOではメリットも数多くありますが、以下のポイントを外してしまっては意味がありません。
2-1:ページ数が必要
ニッチなキーワードで検索させるので、もともとのターゲットが少ないため、対策するキーワードの数が必要になります。
そうなると、必然的にページ数は増えていきます。
結果的に大量のページを作成する必要が出てきます。
2-2:常にチェックする必要
常に最新の状態にしておき、検索エンジンでの評価を高めなくてはなりません。
古い状態になっているものは、追記などをして新しく、埋もれてしまった記事の掘り起しも行いましょう。
2-3:サイト自体の強化が必要
また、ブログ1記事だけでなく、リンクの強化など、全体のコテ入れが必要になる場合があります。
ページが大量に増える場合が多いので、リンクや配置も変更しなくてはなりません。
検索エンジンの為だけでなく、ユーザーが目的のページを探しやすくする工夫も必要です。
ただ、これらの対策をすることで、自サイト力、自ブログ力もアップしますので、ロングテールSEOはやっておいて損のないアクセスアップの方法だと考えます。
先ほども書きましたが、アクセスの80%がロングテールキーワードからのアクセスであるということ、つまり上位表示されているページを増やすことができれば、多くの検索結果のページで上位に表示されるようになります。
ビッグキーワードで上位を目指している人も、最初からビッグキーワードだけ狙うのではなく、ロングテールSEO対策をしつつ、ビッグキーワードでの対策もしていった方が、効率よく、上位表示への道筋ができるのです。
3:ロングテールSEO対策のステップについて(簡単に)
今回の記事では、どちらかと言うと、ステップそのものよりもコンテンツやポイントに重点を置いた記事になりますので、簡単にご説明します。
ステップやキーワード選びについての詳細は、また別の記事で詳しく説明させていただきます。
新規にロングテールSEOの記事を作成する場合には、
3-1:キーワードを選ぶこと
3-2:コンテンツを作成すること
2つのステップからなります。
3-1:ロングテールSEOのキーワードを選ぶ
次に、ロングテールSEOでキーワードを選ぶポイントですが、
これに関しても、別の記事で詳しく解説したいと思いますので、ここでは簡単に流れだけ把握しておいてください。
- ロングテールのキーワードを決める
- ロングテールのキーワードを調べる
- ロングテールのキーワードに優先順位をつける
この作業をして、キーワードを決めてコンテンツを作成します。
3-2:コンテンツを作成する
コンテンツ作成についてもポイントがあります。
ここでは簡単に触れさせていただきます。
3-2-1:ページ内にはキーワードを必ず入れる
対象となるページ内には必ずキーワードを入れたテキストを書きましょう。キーワードを入れたテキストがなければ、そもそも検索エンジンには順位をつける対象とは認めてもらえません。1つでもキーワードが存在していれば、すぐに上位表示の対象となる場合もあります。
3-2-2:キーワード中心のページを作成する
1記事1テーマはコンテンツ作成の基本であり、検索エンジンのクローラーが迷うことなく、SEO的にも有効だと考えられています。
対象のキーワードを増やしたいがために、キーワードを詰め込みすぎるのは得策とは言えません。上位表示させたいと思うキーワードを中心としたテーマのコンテンツ作成をこころがけましょう。
3-2-3:その他コンテンツ作成のポイント
- コンテンツテーマをぶらさないこと。
- ユーザーを満足させられるコンテンツを作成すること。
- googleに正確に情報を伝えられていること。
が重要になってきます。
4:今ある記事でロングテールSEOの効果を高める方法
2の項目では、簡単にステップをお伝えしました。
キーワード選びやコンテンツの新規作成などは最初のうちは少し時間をかけてやった方が良いのですが、とりあえず今取り急ぎで対策したい。という方もいると思います。
今あるコンテンツや今から投稿するコンテンツに対しての工夫でロングテールSEO対策はできます。
それならば新規で作成するよりは時間をかけずにできるのではないでしょうか。
以下に紹介する方法は、新規でロングテールSEOで対策し、アクセスアップし始めた時のより安定的なアクセス獲得を目指すための改善方法でもあります。
4-1:タイトルを書き直す
対策後の改善の場合には、主に問い合わせはあるが、アクセスが少ない記事に対して行う改善です。
検索順位を上げることができれば、より多くのコンバージョンが得られるので、
- タイトルにキーワードは入っているか
- 重要なキーワードは先に来ているか
- ユーザーの興味をひけるタイトルになっているか
- 上位表示されいてる競合よりも魅力的なタイトルか
などをチェックします。
ただし、タイトルの書き直しは検索順位を下げる危険性もあるので、慎重に行う必要があります。
4-2:ディスクリプションを書き直す
こちらもコンバージョンに対してアクセス数が少ない記事に対して行う施策です。
ディスクリプションは表示結果に直接は関係しませんが、ユーザーが最初に目にするタイトル以外の文章になります。クリック率に大きく関わってくる部分ですので、大事にしたい箇所です。キーワードを入れながら分かりやすい文章を心がけましょう。ブログだと最新のブログが表示される場合もあります。
4-3:見出しを書き直す
H1~H6までの見出しが設定できますが、見出しを分かりやすくキーワードを取り入れることで、ユーザーにも見やすく、検索エンジンにも認識されやすくなります。
特にH1はユーザーも検索エンジンにもチェックされる箇所です。
4-4:メニューの見直し
画像ではなく、なるべくテキストで設定し、アンカーテキストにすることで、検索エンジンに認識されやすくします。
4-5:SNSボタンの設置
Twitterやfacebookなどで拡散されることは、検索エンジンの評価を上げることにつながりますので、分かりやすい位置、ブログヘッドの部分と、ブログを読み終わった後に押せるように、下にもボタンを設置しておきましょう。
4-6:正当で重要なリンクを配置
重要なページへのリンクを配置しておくことは、SEO的にも有効なことです。
トップページには、どこからでも行けるようにしておきましょう。
4-7:内部リンクを強化
アクセス数の多いページから別のページへの訪問を促すために、リンクを貼ります。リンクは検索エンジンのクローラーにも認識されリンク先に回ってもらえますので、SEO対策としては重要なポイントです。
しかし関係の無いリンクは逆効果になりますので、避けましょう。
もし、貼るようなリンクが無ければ、新たにコンテンツを作成するのがベストです。
4-8:コンテンツの情報を見直す
アクセスはあるがコンバージョン率が少ないページに関してはコンテンツの内容を見直すようにします。
コンテンツが古い情報になっていると、検索エンジンのクローラーには悪印象ですので、常に最新の状態になっているかチェックします。書き直したものを新規としてもう一度上げなおすも方法の一つです。
4-9:コンテンツの質を上げる
この記事に書かれているコンテンツの内容はユーザーが本当に欲しい情報でしょうか。
そうでなければ、コンテンツを思い切って書き直しましょう。
また、よく見られているページに追記などして質を上げていく方法もあります。
4-10:重複しているコンテンツが無いか
重複コンテンツはペナルティの対象となってしまいます。
多少は仕方ありませんが、まるっきり同じような内容でコンテンツ作成をしていないでしょうか。チェックしてみましょう。
4-11:分かりやすい位置にリンクを配置する
何回か訪問してくれたユーザーにコンテンツの内容だけでなく、会社の商品やサービスに興味を持ってもらえるようにすることが重要なポイントですが、ユーザーが興味を持った際に迷わないように、常に分かりやすい位置にリンクを配置しておきます。
4-12:新規投稿をSNSで伝える
新規投稿した際には、twitterやfacebookなどを利用して通知するようにしましょう。アクセスを呼び込むだけでなく、検索エンジンに対するアピールにもなります。
4-13:カテゴリ、リンクの見直し
WordPressでは古い記事はトップページからのリンク層が深くなっていくので、カテゴリを細分化したり、トップページからたどり易くする工夫が必要になってきます。
4-14:ページを追加で作成する
ロングテールSEOは幅広くカバーするのが目的になりますので、無限に広がるロングテールキーワードを利用して、1記事1テーマでのページをどんどん増やしていきます。
もちろんある程度のキーワードの選定は必要になってきます。
5:まとめ
ロングテールSEOで効果が出るとは言っても、人気のあるビッグキーワードをないがしろにして良いという意味ではありません。
人気キーワードでアクセスが確保できれば、それは大きな効果を生むからです。
ですから、そちらの対策もしつつ、効果の出やすいロングテールキーワードを利用してのSEO対策で、上位表示のページを増やしていくことによって、ミドルやビッグキーワードでの検索順位も上げることを狙っていくというのが得策だと考えます。
今あるページを費用かけずに工夫しながらアクセスアップを狙う方法として、ぜひ取り入れてみてください。
6:参照記事
今回、こちらの記事を参照させていただきました。
ありがとうございました。
「SEO HACK」
ロングテールSEOとは
ビッグキーワード/スモールキーワードとは
「バズ部」
ロングテールSEOの効果と実践方法
「AG SUPPLY」
ロングテール(ロングテイル)SEO
「株式会社アレグロマーケティング」
ロングテールSEOの複合キーワードで集客だけでなく、売り上げもUP
「パシのSEOブログ」
ロングテールSEOのまとめ~ロングテールSEOって何?という方へ~
ロングテールSEOは万能ではない
「ANALYSE SEO」
ロングテール対策とは
「海外SEO情報ブログ」
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「web担当者Forum」
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「集客チャンネル」
なぜ今コンテンツSEO対策=ロングテールキーワードSEOが注目されているのか?
ひとり勝ちニッチ編集部
山口
ひとり勝ちニッチ編集長 笹木より
基本的な内容は、今回ご紹介した内容を理解しておくと良いですね。
さらに、突っ込んで学びたい方は、参考に挙げた記事を是非読んでみてください。