ブログやホームページのアクセスアップをする上で、キーワードは重要です。
私もクライアントにアドバイスすることはありますが、毎回いちいち細かく説明することはなかなか出来ません。
そこで、ひとり勝ちニッチ編集部にキーワード選びを簡単にまとめてもらうことにしました。少しずつ私の方でも追記していきたいと思います。
ビジネスブログの継続的なアクセスアップに最も効果的なのは、「良質なコンテンツ」です。しかし、せっかくの良質なコンテンツも見てもらわなければ、存在しないことと同じです。
ビジネスブログの運営の目的は、顧客となりうるユーザーを取り込むことにありますから、アクセス数さえ伸びれば良いものでもありませんよね。
そこで重要になってくるのが「良質なコンテンツ」を書くための「キーワード選定」なのです。
「キーワード選定」も時間をかけてやるとより精度の高い選定ができますが、今日は簡単なステップで、しっかりとしたキーワード選定ができる手順を書いていきたいと思います。
目次
1:キーワードを選んでコンテンツを作成することの重要性
なぜキーワードを選んでコンテンツを作成しないといけないのでしょうか?
私たちは何か情報や商品を探しているときには、そのものの情報と共に関連する情報を素早く探すために検索窓にキーワードを入力し、検索します。
そして出てきた検索結果の中から上位に表示されているものや、興味のありそうなタイトルや説明文が記載されているページにアクセスします。
つまり、ユーザーに興味を持ってもらえるタイトル、または上位表示が重要になってきます。
商品やサービスに興味をもってもらえるような特定のユーザーに見てもらえるブログにするためには、そのユーザーが検索するであろうキーワードでコンテンツを作成しなければ、意味がないのです。
「キーワードは、ユーザーの質問である」とも言われることがあります。
見込み客がどのような質問をするのか?を考えて適切な答えを記事として用意するというのがキーワード選びと記事作成の基本的な考え方です。
この基本的な考え方を抑えておけば、大きく外すことはありません。
とはいっても、できるだけ効果的、効率的にホームページやブログの集客につなげるためにはキーワード選びは重要になります。
この記事では、キーワード選びの基本的な考え方と効果的なツールをご紹介します。
2:キーワードの種類
キーワード選定の前にキーワードの種類について少し説明します。
キーワードの種類分けはいくつかありますが、今回はボリュームによる分類の説明とその活用方法をご紹介します。
キーワードをボリュームで分類すると一般的に以下の3種類になります。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- スモールキーワード
ビッグキーワードは、検索する人も多いのですが、競合性も高く上位表示されるのは難しいキーワードです。
逆にスモールキーワードは、検索回数は少ないものの、競合性が低く、コンテンツ内容によってはすぐに上位表示されやすい傾向があります。
そして、このスモールキーワードとイコールまたは、スモールキーワードを組み合わせてアクセスアップを狙うロングテールキーワードと呼ばれる複合キーワードがあります。
このロングテールキーワードは競合性が少ないことと、多くのページで実施でき、効果がでやすいことで注目されています。
それぞれのキーワードでSEOを実行する上でのメリットデメリット、ロングテールキーワードについては別の記事でもっと詳しくご説明します。
今回は「簡単にキーワード選定ができるステップ」なので、キーワードの種類だけ大まかに理解していればOKです。
3:キーワードを選びの基準
キーワードを選ぶうえで頭に入れておかなくてはならない基準は、
- 選んだキーワードでアクセスしたユーザーに成約や購買の可能性はあるのか
- 選んだキーワードで検索している人がどのくらい存在しているのか
- 選んだキーワードで上位表示の可能性はあるのか、また短い期間で成果はあがるのか
です。
ターゲットユーザーに向けての有効なコンテンツを作るためのキーワード選定ということを常に頭に入れながら、キーワードを選びの手順を行っていきましょう。
4:キーワードを選ぶ4つのステップ
では、早速キーワードを選ぶ手順です。
ここではステップバイステップで説明していますので、手順通りに実行するだけで、キーワード選定ができるようになっています。
キーワードは4つのステップから成り立っています。
4-1:キーワードの書き出し
4-2:キーワードの拡張、追加
4-3:キーワードの調査
4-4:キーワードの優先順位をつける
です。
4-1:キーワードの書き出し
ターゲットユーザーのためのキーワードを書き出します。
4-1-1:あなたの会社の商品やサービスに関連すると思われるキーワードを片端から書く
- 商品名やサービス名
- 特徴
- 顧客からの言われたこと
- 質問を受けたこと
- ターゲットユーザーは何というキーワードで検索するか
- 何を知りたくてあなたのブログを読むのか
などなどを書き出してください。
また、「Google Adwwordsキーワードプランナー」などを利用すると、より多くのキーワードが抽出できます。
4-1-2:ライバルサイトからキーワードを拾う
を利用してあなたの会社の商品やサービスと関連のあるキーワード、3-1-1で出したキーワードで調べて、上位10位くらいまでのサイトの
- タイトル
- コンテンツ内容
からキーワードを拾っていきます。
ビッグキーワードの1ページ目に出ているようなサイトは、SEO対策をしっかりとしている会社ですので、文章の組み立て方やキーワードの選び方も参考になります。
4-1-3:アクセス解析ツールからキーワードを抽出
「GoogleAnalytics」などの解析ツールを付けている人は、サイトへの流入キーワードを抽出します。
検索エンジンに表示されたキーワード、アクションを起こした人が使っていたキーワードなどを書き出します。
解析ツールはキーワード選定以外にも、マーケティングにおいて重要な役割をしますので、サイトやブログに導入していない人は、この機会に導入しておきましょう。
4-1-4:Q&Aサイトからキーワードを書き出す
ユーザーはどのようなことを疑問に思っているのか、その疑問に答える形でコンテンツが作成できれば、ターゲットユーザーを取り込むことができる可能性が上がります。
質問サイトで商品やサービスのキーワードを入れてみると、質問者の作成した文章の中に今まで考え付かなかったようなキーワードがあるかもしれません。
4-1-5:今のトレンドからキーワードを見つける
「Googleトレンド」を利用すると、新しく話題になっているキーワードを見ることができます。
その中にあなたの会社の商品やサービスと結び付けられるようなキーワードがあれば、コンテンツ作成によって、アクセスアップが望めるでしょう。
4-2:キーワードの拡張、追加
4-1の手順で、一通りキーワードは書き出せたと思います。
ここから更に裾野を広げて考えて行きます。
先ほど出てきたキーワードの種類で例えれば、今までがビッグ、ミドルキーワードの書き出しで、ここからは抜けていたキーワードの追加の他、スモール、ロングテールキーワードへと発展させていく作業になります。
4-2-1:キーワードにサブのキーワードを付ける
書き出したキーワードに関連するサブのキーワードを付けます。
例えば「アクセスアップ」というキーワードが出てきていたら、「アクセスアップ ブログ」などと細分化させていきます。
コンテンツを作成する際には、必ずキーワードは複合で使用しているので、この作業をすることでコンテンツ作成もしやすくなります。
「関連キーワード取得ツール」などを使うといろいろな角度からの関連キーワードを見ることができます。
4-2-2:共起語のキーワードを追加する
「共起語検索ツール」というツールを使って、書き出した共起語をさがします。
共起語とは同じ文章の中で使われることの多いキーワードのことです。共起語を上手に利用することで、競合が少ないコアなユーザーを取り込めるキーワードを作ることができます。
4-2-3:同義語を追加する
書き出したキーワードの言い方は一つではないかもしれません。
別の言い方はないでしょうか。ターゲットユーザーは何で検索するか分かりません。
可能性があるキーワードについては、ピックアップしておきましょう。
「Weblio類語辞典」で調べると、簡単に同義語が分かります。
キーワードの書き出しが終わって、余裕があればキーワードの整理をしてみましょう。
これをすることで、後の調査や優先順位がつけやすくなり、自分も見やすくなります。
整理の仕方としては、
- 単一キーワード(一般的なビッグキーワード、複合させていないキーワード)
- カテゴリキーワード(商品やサービスのカテゴリ分けに関する単一のキーワード)
- 単一+カテゴリ(一般的なキーワード+カテゴリキーワード)
- 単一+行動(一般的なキーワード+申し込み など)
のようにグループ分けしておくと良いでしょう。
4-3.キーワードの調査
この時点でかなりの量の複合、単一のキーワードが出たことと思います。
ここまでは書き出す作業でしたが、ここからは選定のための作業に移っていきます。
まず、出たキーワードについて調査をします。
4-3-1:「Google AdWords キーワードプランナー」を使って書き出したキーワードを調べる
先ほど4-1-1で利用した、「Google AdWords キーワードプランナー」は、検索回数や関連キーワードの検索回数も出ますので
キーワードの抽出だけでなく、調査にも使用します。
この時点で極端に検索回数が少ないものは省いておきましょう。
4-3-2:「SEO難易度チェックツール」で、難易度を調べる
効率的に成果をあげるためには、競合サイトはあまりいないことが望ましいです。
そのために「SEO難易度チェックツール」で、上位に表示される難易度を調べます。
ビッグキーワードの場合には、1ページ目以降もアクセスが期待できますが、複合しているキーワードの場合には、上位3位以内に入っていないものは、あまり意味がないと考えられています。
コンテンツを作成した場合に、この上位3位以内に食い込める内容を書けるのかどうかの判断も重要です。
難易度が高いものは、とりあえず優先順位からは外します。
4-3-3:SNSでキーワードを調べる
「Googleブログ検索」、「はてなブックマーク」、「Twitterサーチ」でで書き出したキーワードでシェアされている数の多いもののタイトルや、いいね!数やツイート数、はてなブックマーク数をメモしておきましょう。
SNSのシェア数を見ることで、どのようなコンテンツが求められているかが分かります。
また多くシェアされている記事の内容とは違った視点や、もっと深い内容のコンテンツが作成できれば、大きくアクセスが延びる可能性が高いのです。
4-4: キーワードの優先順位をつける
最後にキーワードに優先順位をつけて、コンテンツにする重要度、順番を決めます。
検索数が多いからと言って、ビッグキーワードから書いていく必要は全くありません。
複合キーワード(スモール、ロングテールキーワード)は、難易度もそれほど高くないものが多かったですよね。
そこから狙っていくことは、効率的にSEOの効果を上げるためには有効な手段だと考えています。
ユーザーの多くは複合したキーワードで検索します。
4-5:キーワード選定まとめ
キーワード選定は手順を踏んで作業することができれば、自然と浮かび上がってきます。
簡単にまとめると、
書き出し→調査→優先順位決め
の順番になります。
そして、トレンドを意識したユーザー視点のキーワードを選ぶことにおいて、欠かせないのはキーワードに関するツールです。
これらを上手に利用することで、効率の良いキーワード選定ができるようになります。
これらのツールは、webマーケティングにおいても強い味方です。
キーワード選定以外にも、使い方次第でアクセスアップのための便利なツールですので、時間のある時にいろいろと試してみることをおすすめします。
出てきているものもありますが、便利なツールを、次の項目でまとめて簡単にご紹介します。
5:キーワード選定に使えるツールまとめ
「Google Adwords キーワードプランナー」
キーワードの検索回数や競合性などのデータを取得できます。
全て無料で利用できます。
「goodkeyword」
Googleだけでなく、yahoo、Bingで検索されている関連、複合のキーワードを調べることができます。
「関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」
Google、yahoo、教えてgoo!、yahoo知恵袋からキーワードを取得することができます。
「キーワードウォッチャー」
単一、複合キーワードがどれだけ検索されたのかが分かります。無料だと1カ月20回までになります。
「FerretPLUS」
無料で16種類のアクセス解析などのツールを利用することができます。
「weblio類語辞典シソーラス」
類義語や同義語、対義語を取得できるツールです。
言い換えを知りたいときに便利です。
「Googleウェブマスターツール」
無料ツールです。Googleに自分のサイトやブログがどのように認識されているかが分かるツールです。
「SEOチェキ!」
検索順位や被リンク、キーワード頻度が調べられますので、ライバルサイトの調査の時に便利です。
「検索順位チェックツールGRC」
Google、Yahoo、Bingでの順位をチェックできるツールです。有料版もあります。
「SEO難易度チェックツール」
検索エンジンで上位表示するためにどのくらいの難易度なのかを調べられるツールです。
「Facebookページインサイト」
無料のFacebookページの解析機能があるツールです。Facebookが提供していますので、Facebook解析ならこちらがおすすめです。
「Twitterアナリティクス」
Twitterの分析ができるツールです。細かい分析が可能です。
「Social Insight」
自分のキーワードがwebやSNSでどのように話題になっているかを知ることができます。
「Google Analytics」
アクセス解析ツールでは最も有名なGoogleの提供するツールです。他のGoogleサービスとの連携も可能です。
「Yahoo!アクセス解析」
Yahoo!プロモーション広告などを行っている人にはおすすめの、ヤフー解析ツールです。
「SimilarWeb」
ライバルサイトのアクセス数や流入キーワードなどを見ることができます。無料版と有料版があります。
「Googleトレンド」
キーワードのトレンドを知ることができるツールです。
「kizasi.jp:ブログから、話題を知る、きざしを見つける」
どんなキーワードがどのようなキーワードと話題になっているかが分かるツールです。
関連語句とキーワードで今の話題を知ることができ、入力したキーワードの連想語も調べることができます。
6:参照記事
今回はこちらの記事を大変参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
キーワード選定について、もっと深く知りたい方はこちらの記事を参照してください。
「MarkeHack」
SEOキーワードの選定|18の手順と方法
無料で使える!Webマーケティングツール&サービス【厳選39選】
「バズ部」
SEOキーワード選定法~検索エンジン上位表示に絶対必要な5ステップ~
SEO対策|検索上位を独占するために弊社が行っている36の手順
「初心者でもわかるネットビジネスの稼ぎ方!」
集客増加に繋がるキーワードリサーチ方法
「SEOのホワイトハットジャパン」
ビッグキーワードとは
「デジタルマーケティングラボ」
キーワード選定がHTML論理的構造化の第1歩!
「アフィリエイトで稼ぐ方法を全部話そうと思う」
検索上位表示させるためのキーワード選定の基本
「パソコン1台で出来る副業!在宅ネットビジネスの稼ぎ方!」
アクセスを増やすキーワードリサーチ方法
「集客SEO」
SEO対策で狙うべきキーワードとは?~ライバルには教えたくないキーワード戦略~
著:ひとり勝ちニッチ編集部